さしこ(仮)/itukamitaniji
したら良いのさ?
大勢の人に好かれて
それとおんなじ位嫌われた
それは有名になった証拠だと 誰かは言うけれど
指をさして笑ってられる位が 丁度良かったかも知れないね
手に入れてもどうせ いつか消えてしまう光なら
だけどそんなこと言ったら 今までの全ての出会いが
無意味なものになる それは諦めるよりも怖い
それでもいつでも愛しかった
暗闇に居た私のことを
唯一照らしてくれた光を
いつだって目指していた
何にも持たず駆けてきた そんな何でもない私でも
微かな光を放っていた 自分だけでも信じてあげなきゃ
暗がりを照らした分 まだ別の暗がりを作った光
それでも何処か違う誰かに 届く光になれるなら
駆け抜けるよ何度でも あの頃の自分はもう居なくて
もうそれしか 生き方を知らなくなったのだ
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