「告白」を読んで/そらの珊瑚
の衝動」を書いた真梨幸子さんと少し似ているかもしれない)
人間はちょっとづつ、ちょっとづつ間違いながら生きていく動物なのかもしれない。野生動物だったら、間違いイコール死となって、自分で背負うから潔い。
けれど人間はそうはいかない。間違ったことに気づかないばかりか、誰かに責任転嫁したりする。
全ては自分の撒いた種なのだ。そのことを肝に命じなくては。なんとなく子育てが怖くなってきた。てんで自信ないわ〜。
この本には、聖職者、殉職者、慈愛者、求道者、信奉者、伝道者と章立てしてあり、それぞれの章で違う人物が一人称で語られる手法をとっていて、ちょっとづつ間違っていく様子が複雑にからみあい、衝
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