daydream/シンバ
 


大晦日に生まれた彼らの文明を 人類は世界の始まりだと信奉した。

学問によって切り刻まれた ちっぽけな歴史に 識者は壮大な未来を夢見た。

夢は続いた 幻はどこまでも広くて 霧がどこまで深くて

霧が晴れたころには 地球の受胎にまで 行き着いた

その頃には マクロな視点で佇むと 痛みは和らぐことを 彼らは発見した。





手と手を繋いで 輪になって 敷地をはみ出したところは 切って小さく輪になって

角張ったところは 離して繋いで 輪になって 

丸を目指して 形を整えたら 歪な輪のおとなりさんとご一緒に 

古いのと新しいのをとっかえて 切
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