天使の限界/高原漣
 
ほらほらこれが僕の心臓

腥い漿液にまみれて

コッチコッチと時を刻む銀時計

この貧相な胸からとりだされて、

陸に上がった魚みたいに

苦しそうに秒針を回しているだろう?

それでも天使(あなた)は

審判の日に

ラッパを吹いてくれますか。

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