あたたかい石の上で/euyih
 

僕は石の上に座っていた
あたたかい石の上に

トンビがぴーひょろと鳴いた
どこか遠くで

僕は何かを待っていて
それはいつからだったか

雲の模様を読んでいると
しばらく曇っていそうだ

時間が溶けて広がって
落としたソフトクリームのように

生と死についてとりとめなく考えてみたり
僕は蟻を踏んで

薄暗い時のなかで
もう少し待とう

石はまだあたたかく
トンビがまた鳴いたから

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