作品の中にある風景/番田 
 

セザンヌ展で
僕は 絵を 見ていた
その文学性を 画面の中に感じ取っていた
まどろむ色彩の中に潜む物とは何だろう だけど はっきり言って
お世辞にもあまりうまいとは思えないから
ここの鑑賞者はただの物好きなのかもしれない
もしくは ただの 嘘つきだ

海外で見るべきものなど 何もない
そういった 僕の
頭の中の真実が
芸術作品として 作られた
一つ一つの絵の中に感じ取られた


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