理由を捨てて/まーつん
 
 
 なのに なぜ 心地よい共鳴を起こすんだろう?

 指先で グラスの淵をなぞるように 君は僕の孤独に触れた
 噛みあう二つの感性の 微妙な摩擦が研ぎあげる 妙なる音色(ねいろ)の剣(つるぎ)の刃

 街に溢れる憂鬱を
 僕らの笑いで薙ぎ払おう
 二人三脚の剣士になって

゛…それで人生が変わる?゛

゛…多分ね 吉か狂(、) どっちに転ぶかわからない
 でもこの感覚を麻痺させる 倦怠だけは振りほどける ゛

 これから君と歩むのに
 御題目なんて いらないな
 絆だ 愛だ 友情だのと
 綺麗なレッテルは張り飽きた

゛退屈だけは しないから゛
 そう それだけで



 充分だ

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