理由を捨てて/まーつん
 
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴でなくて 祝いのシャンパンかのように

 僕も つられて笑み崩れる
 君が発散する 喜びという名の美酒
 その思いがけない通り雨(スコール)に 乾いた舌を湿らせて

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 日陰で夢を見る僕と
 陽射しの中で踊る君

 違いすぎるよな 二人の生き方が 
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