古書店/梅昆布茶
 
頃より
当然ふけているのだが
息子はまったく店を継ぐ気はないという
いまは人生と本の在庫の整理にはいっているという
たぶん70前ぐらいの温厚なおっちゃんだ

昭和30年だいの週間アサヒが1冊50えんとか
謡いのほんらしき和とじの山積みになったものが1冊200円とか
ぼくはたぶん小学館だったと思うが日本古典文学全集のてるおか康隆監修
井原西鶴3冊がほしかったが

だって1冊350円なんだもの
アマゾンでは5000円ちかくするはず
だれにもないしょだけれども

でもまだ4月分の家賃の払いも残っているので
とりあえずあきらめる

あとは東山魁夷のセットもの4000円とか
美術書も一冊2〜300円で山積みなのだ
掘り出せばもっと怪しい本とかもでてきそうだが...

親父さんが言った

あんたやる気があるならおれのあとつぐかい?
ノウハウはおしえるからさ...

そしていま半分ぐらい本気で
考えてはいるのだが


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