イーストビレッジで生まれたならば/番田 
 

人は一人になってしまうのだろう
こうして詩を書いたりしていても
大金を 儲けようとしていても
一人の人間にできることは限られている そして 多くの人のために生きたいと思うことはない
誰もが 家族や 自分の会社のことを心配するから
国や社会のことを聞き流すだけなのである
いつも 僕は世界が狭いものだと感じている ミニチュア模型であるかのように


モスバーガーで食べたことはない コンビニの弁当も 利用したくはなかった
夢に見ているのは帰り道
外国の うすぼけた夕方の広い道
この国の将来を思うから 僕はこの国の中から出て行きたいと願う

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