井戸の中/アラガイs
 
の煌めきが反射して
未来は恍惚に溺れる僕の顔を写し出していた

朝を迎えると街は輝いて見える
庭先の雑草は生い茂り
井戸を脇道から覆い隠していた
夕べあなたは誰かにプロポーズされたおんな
今日も変わらない笑顔が青空を映し出している
そして暗い穴はずっと塞がれたまま
ちぎれた写真が風に一枚煽られて
次から次へと見覚えのない車が走り過ぎて行った 。













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