平坦な夜を明(空)かして/yuugao
 


そのうち残った何本かと
そのうち諦める(手を振っただけでは落ちない)だろう
というところの私の考えが
ほんの僅かな間、その場の空気を
止めているような気がした。

リュックサックにあれだけ急かされていたのだから
ちょっと私が止めたくらいが
たぶん丁度いいはずだ。

そんなことより
私の手が未だ「手のひら」のままだった
はやく残ったトゲを抜かなくては

でもこれだと
何が何で急かされているのか
全然(前々)わからなくなってしまった・・・。

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