登校するとき/
番田
この物音一つしない部屋の窓で
僕は夢の何を見てきたのだろう
それは 黒い影のような物
いつのまにか手放したファミコンのコントローラーを取り返して
今日も どこに 行くというのだろう
遠い国に憧れている
未だ見たことのない記憶の路地裏の風景だとか
そこに住む人々のハートを肌で感じたい
それは 誰にとっても 簡単なようでいて 本当はとても難しいことだろう
そして 僕は 学校に行くことすら出来ないのだ
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