萩尾望都私論その6 私の赤い星2「母への憧憬」/佐々宝砂
者か?
へーきでネタバレすることに決めたから気楽に書いてしまう。エルグは、高度に発達した文明を持つ異星人が地球に派遣したスパイ(のようなもの)なのだった。火星のような赤い星は赤色螢星(セキショクケイセイ)と呼ばれている。そこにはアミという超次元的精神体が住んでいて、そこの住人は超能力をだんだん発達させてゆくが、やがて夢魔の力によって滅んでしまう。異星人たちは夢魔の力をおそれ、いくつもの赤色螢星を破壊してきた。エルグは異星人たちに滅ぼされた赤色螢星の住人の生き残り、だから、エルグが火星人でなくとも「ぼくたちは同族だ」という言葉に嘘はないのである。
しかし、これだけネタバレしてしまっても、「エルグとは何者か?」に答えているとは思わない。なのでまだ続く。
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