ジャングル大帝/……とある蛙
暗い森の木の根元の茂みの中
闇に光る二つの目
光の反転した森の風景の中
鹿が逃げようとするが
矢庭に飛びかかる黒い大きな影
まず獲物の内蔵を喰らう
黄緑色の内蔵を喰らう
赤い筋肉を食いちぎり引っ張り
咀嚼することなく嚥下する
最後は骨にこびり付いた周りの肉を
卸し金のような舌で
シャブリ尽くす。
虎は毅然とまた悠々として森林を睥睨する。
彼はアジアの食物連鎖の頂点にいる
そうだ!王者なのだ
虎ははっきりとした縞模様を持ち
その鳴声は咆哮というに然く
辺り一面の空気を振動させる
王者なのだ。
ライオンというインチキな鬣を持った
百獣の王は
女
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