サマー・カニバル/ホロウ・シカエルボク
 
えそうなものしか腰を下ろしてはいない
日曜日のソファーの上には
日曜日のソファーの上には
それでも
死に絶えずに生きていることは出来るのさ
感触がすべてではないから
そこに居座っている
憂鬱だけがすべてを決定するわけではないから
迂闊に光を求めたりしなければ
薄闇の中でも見たいものを見ることは出来るのさ
キッチンに腐敗した肉塊を並べて
食えそうなところだけを選んで切り取る
フライパンの中でその肉が上げる
歓喜の声を耳にしたことがあるか?
シンクの中の腐敗ガスの蠢きの中でも
その声ははっきりと聞くことが出来る
食事をしようぜ、焼けた肉だけでいいから
食事をしようぜ、
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