枯れかけヶ丘/komasen333
想像以上の心地よさ
抜け切ることも逃げ出すことも
叶わぬまま綴っています
そんな風にいつまでも
いられると思ってはいないけど
どこかで願ってしまっている
自分がいるのも事実
枯れかけた花を摘みにいった
季節の境目の夕方
あの頃やあの人の記憶が
鮮明な町にまで
わざわざお洒落をして
わざわざコンタクトして
わざわざメイクして
わざわざ行って
わざわざ人目を避けて
わざわざ感傷的になって
わざわざ枯れた花ばかりを摘んできた
そしたら次第に此処落ち着いていった
必要以上に
乱れていたはずの最近が嘘のように
そんな風になら
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