貪狼の日/
高原漣
雲間に死者がわらう
新月 それは
冥界のヴェール
鈴を鳴らして歩け、魂惜しくば
合唱団に見つからないように
どこかでサイレンが鳴る
返報がある
耳鳴りのように張り付いたそれは
兆しだ
門戸は閉ざされ 草木が騒ぐ
来る。あれらが、
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