雷鳴ー無音の稲妻2/……とある蛙
 

春の小川の流れ、
雑木林の枝にとまって
口を開けている唖の小鳥たちよ
黒雲から発し 丘をひっぱたいては消える
無音の稲妻

丘が放電している

晩年のルートヴィヒのスコアの凄みか
音の階段の中に
突然現れる稲妻
単音の凄み
沈黙一拍の凄み

テンションが欲しい

HIROMI・Uの作る音階は
テンションに溺れ

雨垂れの脅迫に負け
テンションに溺れ

うるさい騒音の中の
テンションに溺れ

無音の稲妻
光の中
テンションに溺れる。

流れるモード
言葉で歌えず
思考が溢れ出し
テンションに溺れる。

都会の交差点
行き交う大
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