honesty/ホロウ・シカエルボク
 
と知らない顔して黙ってると


僕は果てしの無い成長がしたいんだ
枠の中で懸命に育ってしまったら
窮屈になって血管がおかしくなっちまうだろ
決まったものの中に収まることで安心することを
その中でお約束の段階を踏むことを
成長だなんて思わないってだけの話なのさ
僕だけの言葉がここにあるといい
僕だけの詩がここにあると
僕はいつでもしかめっ面をしてるかもしれない
でも
これで結構幸せなんだぜ


財布の中には金がなくなって
いろんなところに迷惑をかけて
まったくなんてどうしようもない生き物なんだって思うけれど
でもそんなのいつまでも続くことじゃないし
少なくともこれまではずっとそうだったし
消化試合を余儀なくされても
溶けずに残るものがあるだろ
そいつのことをいまは楽しみにしているのさ
君には無責任に聞こえるのかもしれないけれど
だけど
これで結構僕はなかなか真面目なやつなんだぜ




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