人間という幻想/takano
 
頭でっかちの 平等という
民主主義

いったい この世の誰が

一人一人の直接性を踏みにじることができるというの
か?
僕たち一人一人が

読み書きができるようになってから

いったいどれだけの経験と出会ったというのでしょう
か?

僕の村には

長髪の男が一人もいません
ちょっぴり床屋さんが

多いからかな?

私の町には

黒髪の男が一人もいません
TVでは見たことあるのに

だから

私は東京にやってきたの

この世の中には

知識人という

人類がいるんだって

その人たちに

僕たちはどれだけ人生を

狂わ
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