いしとひ/ねなぎ
いしのあしを
せんざいでつないで
ひをいれる
ここまできて
かえっていく
なみをおもう
このせんのさきには
かみのひが
いまももえている
光る端末を見ていると
張り巡らされた線の
一つになって
繋がっている気がする
むきだしのばらせんを
よじってつむぎ
まきつけていく
かみのひがつくる
へんかんされたちからを
さらにへんかんする
すみずみまでめぐる
いしがうごき
なみをかえる
見えないものを
流れとして
考えながら
扱っていく
じぶんのなかでも
ひとつのひが
もえている
みゃくうちつづけ
すみずみまで
めぐっていく
いしのように
みえないなかを
うごいている
右手の痺れを感じ
慌てて手を離す
自分も一瞬だけ
端末になっていた
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