神戸の夜/殿様が得る
娘さん
未だ独り身の
草食系に
「飲みたい」なんて
言うもんじゃない
君のため
バーを探して
三千里
弾む足取り
下見する夜
「こんにちは」
「夜やから違う、
こんばんは」
挨拶できぬ
お顔も見れぬ
神戸の夜
何かが始まる
定めのよう
モヒートあおる
More heat hour
キャンドルの
明かりがうつる
頬ばかり
見てるとついに
ボクの頬にも
隣から
細い手伸びて
内腿に
マイルス・デイビス
鼻息荒げ
たまつきの
てつきやみつき
いわくつき
よるのこしつき
おりがみつきで
かれしまつ
きみのひとみに
かんぱいし
なかずとばずで
いわずきかずで
こころだけ
つながっていた
こうべのよ
ぽーとたわーに
せなかをむけて
戻る 編 削 Point(1)