隻腕の利き腕/
朝焼彩茜色
に
今も心を閉ざさない華を片手で持ち
片手で合掌する
涙が不自由のない足まで流れる
帝釈天は微笑み黙秘する
三分割されない阿修羅は
再生されない三次元の元で
かがみ膝をつき
不自由のない足まで流れる落ちる
涙を
菊の華びらの形の様に 手を添え 受け止めた
純粋に火を吹いた 失った痛みから
救いたかったんだ
救いたかったんだ
全ての痛みを
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