ひとでなし/HAL
 
としか想えない
だからきみに寄り添うひとは去っていく

それは孤独なのに
きみは孤高として
己に自惚れるだけ

だけどきみがしていることは
ただひとを傷つけるばかりだ

そんなことでひとは世界は変わりはしない
ひとも世界も正しい方向へとは向かわない

そんなきみを眺めていると
きみは余りに独りぼっちだ

きみがきみを変えようとしない限り
きっときみは死ぬまで独りぼっちだ

ぼくがきみに想っていることを
もっとはっきり言っておこうか

きみは単に多くのひとにこの世界に
ただ毒を撒き散らす人間に過ぎない

きみは毒蛇や毒蜘蛛らとまったく
同じ種類の生き物だと言うことだ

やがてその毒にきみも犯されることにすら気づきもしない
この世界に不必要なひとでなしと呼ぶものがきみなんだよ




※作者より
“きみ”とはぼくであり、同時にまた“ぼく”とはぼくのことです。
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