ひとでなし/HAL
としか想えない
だからきみに寄り添うひとは去っていく
それは孤独なのに
きみは孤高として
己に自惚れるだけ
だけどきみがしていることは
ただひとを傷つけるばかりだ
そんなことでひとは世界は変わりはしない
ひとも世界も正しい方向へとは向かわない
そんなきみを眺めていると
きみは余りに独りぼっちだ
きみがきみを変えようとしない限り
きっときみは死ぬまで独りぼっちだ
ぼくがきみに想っていることを
もっとはっきり言っておこうか
きみは単に多くのひとにこの世界に
ただ毒を撒き散らす人間に過ぎない
きみは毒蛇や毒蜘蛛らとまったく
同じ種類の生き物だと言うことだ
やがてその毒にきみも犯されることにすら気づきもしない
この世界に不必要なひとでなしと呼ぶものがきみなんだよ
※作者より
“きみ”とはぼくであり、同時にまた“ぼく”とはぼくのことです。
戻る 編 削 Point(5)