パフォーマー/朝焼彩茜色
パフォーマーは反応を見る ステージのふもとの野に咲く感動屋さんを
パフォーマーは催眠されない 驕り濁らず厳かに 太陽を演じる
その使命に 黄昏のアレルギーが目に沁みる
パフォーマーは自分を殺し ステージの果て側の批判を生かせる
パフォーマーは抑制のほろ酔い加減を 知りながら 鼻高らかに
少数精鋭の波動を 少数を更にアイコンタクトのレンズを割る
野生に乱れず棘を磨き上げる あの女のクラウン七光
無頓不着 微粒子の輝きの隙間で 嘲笑いの クライアント
パフォーマーは反応を見逃さない パイプ椅子に並んだ 野に咲く求め屋さんを
パフォーマーは提供を惜しまず 金に変化を遂げる時差の永遠に
その使命に 大股で ガリバーの様に 日付変更線を越えてゆく
受動態に受け継ぐ怠け癖 ため息のほらを吹き
パフォーマーは得意げに歌う
パフォーマーは高らかに歌う
黄昏のアレルギーが目に沁みない観客の能動態の歓声を浴びたい
パフォーマーは自分を殺し ほろ酔いながら 黄昏る
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