首里城/朝焼彩茜色
 
黒髪を結わえる髷
高貴色の紫を額に巻きつけから結び

熨斗と呼ばれる 金と銀の不死鳥の爪
こめかみまで 桃色を入れる刺青

真紅にぼかしの効かない 凛々しく黙る口元

 三途の川まで流れる
 エイサーの太鼓の根から うねる精神の音
 パーランクーと呼ばれる 小さな太鼓は 木霊を促し
 三途の川の架け橋となる

 指笛が汽笛を鳴らす

 琉球緑鳩が鷹の様に 低空飛行で礼儀を重んじる守礼門をくぐる
  その様は
 永遠に直線の軌道に乗る 天空へ務め上げる沁みゆく舞い

 デイゴの花が咲き乱れれば
 大きな嵐が来るという 言い伝え
 科学の味を塗り替える 真実
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