スーパーエンドルフィン翠星石/一 二
 
「さよなら翠星石」

ああ、この気持ちはあれだ
尊大で高圧的な父が
ある日とつぜん無職になったような

そんで、やっとこさ再就職しても
テレビに出てる生活が苦しい人よりも
高卒のヤンキーの同級生より
給料が安くて
絶対的な価値観が覆るどころか
無くなってしまったような

どうして、こんな気持ちになったんだろうか
そうだ、いつものように
俺と翠星石の二人っきりで過ごしていた
すると俺たちじゃない誰かが
「さよなら」をいって
俺たち二人ともそれを聞いたんだ

そこで俺たちは気づいたんだ
このままじゃいけないって

俺はきっと許されるならば
一日中、翠星石
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