少年/itukamitaniji
 

感情は擦り減って痩せ細ってしまって
辺りを見渡しては同じような人達だよって
自分を納得させた

『何処へだって…』
『誰の心にだって…』
そんなことを本気で信じていたっけな
誰の悲しみさえ君の苦しみさえ
救える人間になれるんだって


ずっと望んでいた自分になれたのならば
それを語るだけで様になるのかもね
そんな風にはもうなれそうにもないや
こんな僕は何を歌えるのだろう

いつでも少年気取りの大人は
そうやってもう何度理由を取り繕っただろう
あの頃みたいに歌えないと歎いても
そんなもん当たり前だろ

『何処へだって…』
『誰の心にだって…』
そんな大それたことはもう言わないから
今の自分のことを取り巻くモノくらいは
せめて大切にしてみたいって思うよ

そんな大それたことはもう言わなくて良いから
今の君のことを取り巻くモノくらいは
せめて大切にしてみてよって歌うよ
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