ひかり まわりみち/
木立 悟
の手のひら
光こぼす高さ
涼やかな
春の雑音
花の隙間に
指いれる空
灰の星がふたつ
たがいの頬を見つめ
音はひらき 羽に腕になり
まなざしの交点にからみつく
野の道 夜の道
つなぐ鳥の背
時計を沈めた水たまり
揺れる空を越え つづく
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