生きてるかぎり書けるもの/ホロウ・シカエルボク
 


このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が
剥げ落ちる
剥き出しになった
まだ弱い皮は
たわいないことで
傷がつく


ほらね
見えるだろう
ドクドクしたものが
これはぼくの言葉だ
なによりも語ることの出来る
ぼく自身の原語だよ


慌てないでおくれよ
ひとつまみの旋律で
なにかをわかった気になんてなるなよ
ぼくの言葉は罠のように
たくさんの意味合いを含ませてある

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