かげぼふしのありくくに/salco
日ひとつ
客と見定めた相手に取り出し売りつけている
「買っておくれよこの子は別嬪になる分だ」
「きっと働き者になってあんたに恩返しするからさ」
「いえね、うちは亭主がなまくらだからもう子は要らないんだ
居れば物入りでしょうがない」
つい
損壊の抉り傷みたいな陰門おんなのべろべろ言うなりに
卵子を買い食ってしまった
ほら、いちばにはかげぼうしがゆききしてい
ここではわたしのしゅたいせいなぞ
すいとられてじったいがなくなってしまう。
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