カーテンコールはないけれど/マーブル
 
あさあと
靡き始める風を
肌に付着させて
シルキームーン
透明な階段を垂れ下げて
上っていく人たちを
見上げているんだ
みんな笑っているんだ



1000匹の猫の行進
足音はひたひたとしていて
よくは聞こえないのさ
気儘に食べる夏草と
南風を浴びた息吹きたちがその場で硝子のように
きらきらと笑いだすように


ひまわりの根っこか尻尾が生えたライオン描いている


なだらかに小川に流れる
花びらの船に
淑やかに眠る祈りのようななにもかもを包む
リボンの気持ち
夕暮れの光景のなか
僕はたちまち泣きたくなる


この世界にさ
見飽きるものは
[次のページ]
戻る   Point(7)