ああ人生に余裕がほしい/佐々宝砂
 
った。今も・・・今も、嫌いではないと思う。思うけれども、好きなのかどうかわからない。

たいていの詩は、なにがしかのメッセージを読者である私に伝えようとする。しかし私はそのメッセージがつらいのだ。一個人が受け止めることのできるメッセージは、悲しいほど小さい。一個人に過ぎない私に、ネット上の詩が伝えようとするメッセージのすべては受け止められない。できるわけがない。物理的に不可能だし、仮に物理的に可能だとしても、受け止めたくないメッセージもあるし、受け止められないメッセージもあるし、いまさら受け止める必要性を感じないメッセージもある。私は小さい人間だ。私には限界がある。仕事で疲れたり気分が沈んだり
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