ノート(49Y.5・9)/
木立 悟
あなたの肌に聞こえるものが
他の何処にも聞こえぬという
蝕のあとには何も無くなり
皆あなたの肌を聴きたがる
カーニバル
雨の針
グライダー
嘆いても嘆いてもはじまらぬ
白は昼の白に帰り
さらに白く離れたものが
誰もいない道に浮かび
時おり黒を放っている
ひとつの器
ひとつの音
水になり色になり降りそそぎ
ひとつの肌と共に震える
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