右手のサクセスムーン/朝焼彩茜色
 
ボーダーに伸ばした雲が満月に 遠近法に触る

その見たままの感触を 頓智の利かない
水平思考というのだろう

オレは見逃さない

その距離感 右脳の芸術が計り知れぬ
月光で計る ひしゃく一杯 酒交じりの 酔い

 アドレナリンに踊らされない 操る
 オレの右手

  月の虫が 筋浮き彫り手の甲
  オレの右手に留まる

 一方通行の合理解釈に刺さる虫

   来いよ 満月
   下弦から引っ張ってやる
   来いよ 満月

   右手であおる

月光がボーダーに伸びきる雲に衝突し
ず太い一本の下りトンネルを 地に足を着けてくる

 一方通行の合
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