舌打ち守護霊/朝焼彩茜色
ち使いの チクチク音 喋る
今のアタシに悩みがないから返ると云う
180度弧を描く裏の世界へ 夜が明けない内に返ると云う
夜が明けぬ夕暮れごしに 返ると云う
3年前 毎日
うなじをノックしてくれた アイツ
幼児のアタシとも遊んでくれた
いつもバスの中でうたた寝していた時は
色々な書物を差し出してくれた
難しいんだよ!幾何学暗号なんて!
それでも書き写したかった
大事な章で
今日みたいな 夜が明けない夕暮れごしに
目を覚まさすんだ してやったり音
アンタに頼ってばかりも
あの世に返るのが 早まりそうね
ありがとう
さようなら
ありがとう
陽が長くなる加減を絶妙なまでに伸ばし
最後の舌打ちが 夜を辿らせる うなじに
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