舌打ち守護霊/朝焼彩茜色
うなじをノックする 何かが
陽が長くなる加減を絶妙なまでに延ばし
舌打ち使いの してやったり音が
夜を明かすまいと 辿って来る うなじに
ノックする 何者かが
異角度の90度までしか明けない 夕暮れごしに
おう 久しぶり アタシの腹が云う
ノックは止み 守護霊とやらが現れる
姿は見えず アタシの腹の中のビジョンは
姿を見る 守護霊とやらを
今のアタシに悩みがないから退屈なんだろう?
舌打ち使いの してやったり音 うなじに響く
キセルでも持たせたくなる
アンタの姿 描きたくなる
舌打ち使
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