買い物/梅昆布茶
 
母のおむつと尿漏れパッドを買う
要介護度3でデイサービスと訪問介護で
助けてもらっている

食べ物にたいする執着がつよくなっているようだ
それが生きるということなのかもしれない

子供たちのおむつやミルクを買って帰ったあの頃は
いずれ破綻することも知らぬげに
子供たちは育っていった

彼らと過ごした時間がなんだったのか
今はなまえをつけないでおこうそれは
そのままでいいのだとおもう

買えないもののほうが多いのは分かっているのだが
せめて買えるものを買ってかえる
それが生きるということならば


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