二万一回目の試験/
吉岡ペペロ
あなたの特上の幸せを想う
そんな試験を毎日二万回する
ため息や胸痛がさいきん
一回だけになったんだよ
そしてちょっぴり悔しそうに
微笑めるようになったんだ
あなたの光を見て
ひとりでしたあと
電話してしまった
邪魔だろうけれど
昔みたいじゃない
大丈夫な気がした
あなたの特上の幸せを想う
そんな試験を毎日二万回する
ため息や胸痛がさいきん
一回だけになったんだよ
そしてちょっぴり悔しそうに
微笑めるようになったんだ
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