卒業/梅昆布茶
 
愛という甘美な束縛に身をゆだねることで
ひとはみずからくるしみを選ぶのかもしれない

虚ろな自由よりは五感を満たす快楽が
存在の証となることを
本能的に知っているのかもしれない

国が侵略された時に鋭く叫ばれる
自由と独立のエネルギーはなまぬるい平和が約束された日には
その輝きを失う

アメリカという国家は「世界平和」のマニュアルのもと
自由への脅威の旗を掲げ自分たちの利益を損なうものたちに
本土の安全なコントロールルームからロボット爆撃機で
愛に満ち溢れた打撃を与え続ける民主主義の神なのかもしれない

ブル-ススプリングスティ-ンの
BORN IN THE US
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