ふるえ ながれ/
木立 悟
支えるもののない柱が並び
はざまを 白と黒に変える
時間のなかで動かずに
真昼の名残りを聴いている
あらゆる色の
色のない糸
漂い漂い 漂っている
ふかみどりにもこがねにも
つながらぬまま糸はのびる
暮れに臥す暮れ
明るさの無い明るさに降り立つもの
光の川に指をひたし
終わりと雨を確かめる
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