缶ビールを飲むときは/
番田
君が好きだ
だから僕は 自分のことが好きではなかった
僕の心は夢を見ていた
一人でいるほうが ずっと楽しいのに
遠くに揺れる木々の色に見とれている
何を企んでいるのだろう
潰れた空き缶の匂いの中で
僕に得るものなど 無いに等しい
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