影の街/佐藤伊織
 
綺麗な空にひびがはいっていくような感じだった。






そこから真っ青な光が差してくる
照らし出された教室の中に何人かの少年達が浮かびあがる




「きっとこれがその世界なんだって、そう思ったんだ」

シゲルが笑っている7階の非常階段
風の揺れる音の中で
ヨシオにはそれがどうにも納得できない



「でもボクは知ってる」


「何を?」


「影の街について。」




「先生は?」


「答えてくれなかった。」














































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