ノート(水地)/
木立 悟
を持たぬものを染め
神を畏れぬものを染め
いま駆け昇る雨 千兆の蒼
器を器にふりほどき
近づくものさえ拒みながら
鉛の水車を空へ向ける
とどけ とどけ
とどくことはないと知りながら
欠けたものを補わぬまま
ただひとりのためのひとりとなり
あなたへあなたへあなたへうたう
[グループ]
戻る
編
削
Point
(1)