冷やし汗/
朝焼彩茜色
我を張っている
我を忘れて
集める炎の中心に 焦りに煮た冷や汗
額から離れぬ 汗の辿り 焦げ匂いがする
我を張っている
我を呆けて
ピンポン玉が姿に似合わず 人々の想いと 凄まじい重力を
詰め込み 穴を開けに突っ込んで来る
冷や汗 狂い苦しむ
我を張っている
弓を張っている
我に向けて
張る必要もないと 矢はなく
緩急の境目に 緩やかな線を踏む
冷や汗が額から頭を冷やし始める
我を忘れている
我を呆けている
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