海と空とねじれたキャンドル/梅昆布茶
持つものに特別な記号をあたえて特別な意味付けをする
自分の子供の名前はクラス名簿にあいうえお順にならんだ記号より自分にとって上位の
存在であるかもしれない
当たり前のことだが代入できる符号にちかいことばではなく方程式の回答まで塗り替えてしまうような
すぐれた創造のたねになることもことばの大きな役割でありちからであると思うのだ
僕の船は難破する阿呆船だ
りゅうこつ座のカノ−プスが波頭に隠れ
風が嵐を告げているのに
羅針盤は南の楽園をめざしているのだね
ねじれたキャンドルは君の部屋の隅をほのかにてらし
君は物語の続きを読みきはじめる
時間は歩を緩め暖かさにみちる
それは素敵なことさとても
人生には暗礁なんてなにもないようにみえる
そう暗礁なんてね
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