春雨の夜/藤鈴呼
 
節だから
蓮華に入れた ゆで卵の 鮮やかさを

思い出しながら
スープを 一口 運ぶ

唇に 火傷 しないでネ
注意する 暇もなく
一気に 飲めば

嗚呼 やはり
二時間 経った 今でも
喉が 妬けるように 熱いのでしょう

春雨の カーテンの向日
海の セセラギ 見えた

山の途中には 
鮭の 遡上箇所

コンクリートに 覆われて
お堅い存在です なんて
嘆かないで 下さい

彼等が 泳ぎ易い様に
角度は 抑えて 居るのです

きっと 理性と 一緒で
海と 友に

流される訳には
行かないのですから

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

戻る   Point(1)