接吻/朝焼彩茜色
 
  本当は種すら 存在しない

 願望は癌を去らす 黒い華の

 ショットガンなんて威力ではない

 言うまでもない 言葉はいらない

 ただ華の香りを手探りに 潜りぬける スルーなしに

 背負わされた 認められた命を

   気安く死ぬな
      死なせない

真っ白な空間でも 輝ければ

白の中でも極める白さを 放てれば

 助けられるだろうか

光をあたえたい
  あたえる以前に

真っ白な空間でも 輝きたい

白の中でも極める白さを 放ちたい

 言葉なんて本当はいらない

  願望は眼球が物語る
  眼球は弧を描がく様に

  地球に接吻する

  血走った眼球は 体全体が

  泣いているのも 気づかず

  地球に接吻する
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