接吻/朝焼彩茜色
 
まっさらな光の空間でも 輝きたい

対極の色彩に支えられるのではなく

白の中でも 極める白さを放ちたい

特殊カメラでも拾えない 光 眩しさを
可能な限り 歯を喰いしばり
結び目まで 噛み付く 粘る
命ある限り 真っ白に燃える炎のように光りたい

 願望は眼球が物語る
 
 言葉なんて本当はいらない

 華の香りを手探りに 床の葉に眠る さなぎ

 言の葉を噛みしめながら 成長する 人も皆同じ

  眼球は急カーブを回り 地球をふちどる
  接吻を振りまく様に

   暗さ止む闇 闇喰い虫 さなぎ
   知らぬふりの 香り 苦しみの黒い華は
   
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